Sさんの人生雑記

世間から排除されながら自由に生きる

29歳で初めて彼氏ができた話(3)出会い編

 

そんなこんなで、10代は全く彼氏が出来ずに暗黒期へと突入する。

 

20代前半の時間の速さは異常だった。

引きこもり生活最初の頃は、軽い不眠症で、睡眠薬を服用することが度々あった。

すぐに眠れないため起床も遅れ、酷い時はなかなか起き上がることが出来ず夕方まで寝ている日もあった。

 

週末は愛犬を連れて、家族3人でドライブ。

人の目に触れることを嫌い、サービスエリアなどで車から降りることも渋った。

平日に、たまに買い物に出ようとしても、人がいる場所へは行けなかった。

 

TVゲームをしたり、動画を見たりして毎日同じように過ごし、あっという間に4年が過ぎた。

 

その間に、小学校の仲の良かった同級生(Nちゃん)とだけは、連絡を取っていた。

21歳の頃、彼女が上京すると言い、一緒に行ってルームシェアしないかと言われた。

行けるものなら行きたかった。

私も新しい環境に飛び込んで見たかった。

でも出来なかった。

 

 

23歳の頃。

弟が大学を辞めてしまった。

変な時間に帰宅するため、もしや大学に行ってないんじゃないかと薄々感じてはいた。

私と同じように馴染めなかったようだ。

 

子ども二人が大学卒業出来ず、母は泣き崩れ、その頃から父とも言い争いが増えるようになった。

 

このままではいけない、という焦りが湧き出た。

やっと、動かなきゃ、と思えた。

 

 

大きな組織は無理だ。

オフィス系なんて資格も無いし、人が多い程、学生のようにしょうもない派閥みたいなものがあるのだと勝手に想像していた。

 

自宅から通い易い場所にある、緩そうなアパレル店を選んで面接を受けたら運良く採用された。

 

それから、数年、私のアルバイトを転々とする生活が始まった。

アルバイトで経験したこと(主にトラブル)は、また別に書きます。

 

 

 

人付き合いが苦手なのに、場数を踏みまくって、段々と他人と喋ることにも慣れてきた。

(慣れただけであって、いつもうまくはいかない)

他人への恐怖が薄まってきた頃、ふと専門分野でまたなにかやりたいと思うようになった私は、ネットでたまたま見つけた趣味グループの見学へと行くことになった。

 

ドキドキしながら現地の最寄り駅改札を出ると、物腰の柔らかいお爺さんが出迎えてくれた。

パッと見ただけで、一言挨拶を交わしただけで、ああこの人なら大丈夫、そんな気がした。

そこから1分程で着く現場へ行くと、ロビーに同世代くらいの男の子の後ろ姿が見え、振り向いて「こんにちは」だったか「はじめまして」だったか覚えてないけど、そう言葉を交わした時の顔は今でもふと思い出す。

お爺さんと同じく、物腰の柔らかそうな青年で、全く嫌な印象が無かった。

年齢問わずよくいる、人を値踏みするような目では無かった。

それだけで、今時珍しく感じの良い男の子だなあ、そんな第一印象だった。

 

メンバーは全員穏やかで、私が人見知り炸裂でもそれについて触れてくるわけでもなく、本当に居心地が良かった。

その日は自己紹介などの話で始まったのだけど、その青年とは1歳差で、自宅も一駅しか変わらないことが判明した。

帰り道、LINEを交換して同じ電車で帰った。

何を話したかはあんまり覚えてない。

 

 

 

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