Sさんの人生雑記

世間から排除されながら自由に生きる

29歳で初めて彼氏ができた話(2)人生編

 

中学生の頃に1度だけ、間接的に告白されたことがある。

 

私は女子校に通っていたのだけど、小学校の同級生が同じ沿線で男子校に通っていて、朝駅のホームで会うことが何度かあった。

 

中学校に入学してすぐの頃だったか、朝の満員電車で同級生を見つけた。

彼はその日は友達と一緒にいて、二人でこちらを見ながらなにやら話した後に近づいてきた。

「おはよう!Sって今好きな奴いるんだっけ?こいつ、お前のこと好きらしい!」

割と大きな声量で言われ、周りの大人たちが何人かこちらを見た。

初対面で話したこともない人からの恋愛感情に応えることは出来なかったし、恥ずかしさのあまり、別に好きな人がいるということにしてしまった。

しゅんとした彼の友達には申し訳ないと思ったけど、仕方ない。というか、彼ももっとタイミングや場所を考えるべきではないのか。

 

そんなこんなで、中学生の頃は、異性と関わるといえばその同級生と美容院のお兄さんくらいで、当たり前のように彼氏が出来ずに高校へと入学する。

 

 

 

 

 

 

高校生時代

高校は英語科を選択。

普通科よりかは真面目、特進科よりは緩い、ちょうどいいバランスのクラスで、普通科と違い、英語科と特進科は3年間クラスメイトが同じということもあり、長期的な良好な関係を続けないといけないため、皆些細な事で大喧嘩したりというのはほぼ無かった。

 

英語が好きで選択した科では無かったけど、1年事に分けて書くこともないくらい割と平和に過ごし、語学研修で一ヶ月間イギリスに行けたり、英語科ならではの3年間を十二分に楽しんだ。

 

今回も異性関係は全くと言っていいほど無し。

次に進もう。

 

 

大学生活

いろいろな理由で女子大へと進む。

専門分野のある科へ入る。

(狭い世界の分野のため、ここではあえて伏せさせていただく。でもそのうち暴露するかもしれない)

 

同じ高校から入学した子も何名かいて、同じ科には仲が良かった子が一人いたし、周りの子たちも意地悪そうな子がおらず、「良かった、何の不安も無く過ごせる」、はずだった。

 

とある授業で、私にとっては初めてやることだったので、準備の仕方がわからないまま授業を受け、惨敗。先生に落ちこぼれとして目を付けられる。

目の敵のように、授業の度にやり直しをさせられ、周りの同級生や先輩たちからも邪険に扱われるようになり、次第に落ちこぼれとして有名になり、噂話や嫌味などを言われるようになり、半年程で挫折と人間不信で休学に追い込まれた。

 

人ってここまで手のひらを返すものなのか。

集団心理の怖さを目の当たりにする。

 

仕舞いには、すぐ近くにあったD大学の学生が「〇女子大のイニシャルSが事件を起こしたせいで、コンパが無しになった」という話をしていたと、当時D大学院の彼氏がいた親戚のお姉さんから聞いた。

もうこれは完全なイジメではないのか。

 

大学側も、義務教育ではないから知ったこっちゃないと言った対応。

そりゃそうか。

親身になって一緒に涙まで流してくれたのは、大学事務員だった若い男性職員だけだった。

今でもたまに思い出す。

彼は元気にしているだろうか。

この人だけは私の立場で考えてくれたのだろうかと、本当に有り難かった。

 

休学して、復帰することが出来ずにそのまま自主退学。

 

それから4年程引きこもりになる。

 

 

引きこもり生活

 

今思えば抑鬱だったと思う。

めちゃくちゃテンションが高い時と、気分が沈んでいる差が激しかった。

ふとした瞬間に、消えたいと思うことが多かった。

休学してから同じ科の友達と1度だけ会った時に、明るく話す私の姿を見て「なんだ、元気そうじゃん」と言った。

否定する気にもなれなかった。

 

私が個別でついていた先生は、有名で同じ専攻の学生から人気の先生だったため、他にもその先生に教えてもらいたいという学生はちらほらいた。

全員見てもらえるわけではなく、大学側が選んだ学生を数名その先生の下につけるといった感じ。

私が休学したお蔭で、その先生の枠が1つ空いたため、その子が頼み込んで枠を勝ち取った。以前から母親と一緒に大学側に、あの先生じゃないと嫌だと駄々をこねていたという話は聞いていた。

そりゃ、私に復帰されたら自分は見てもらえなくなるから、一生引きこもってろって思うんだろうなと、なんとなく察してしまい、「この子だけは味方かも」という僅かな信頼が無くなったためその子との連絡も絶った。

 

家にずっといると、本当に時間が経つのが早かった。

何をしていたんだか。TVを見て、携帯を触り、ゲームをして、動画を見て。

ずっとその繰り返しだったと思う。

今までなんとなくでも積み上げてきた専門分野に関しては、ほとんど触れなかった。

そのなんとなく、が駄目だったんだろうな。

苦労せずとも、ある一定のボーダーをクリアしてきてしまったせいで、理想や目標というものが明確でなかったせいで、周りに邪魔されてもこんちくしょうと粘るということが出来なかった。

 

 

日曜日に、家族で郊外へドライブするのが唯一の楽しみだった。

人の目が恐ろしく異様に気にするようになっていたため、人がほとんどいないところへ行くと安心出来た。

 

癒しが欲しくて、初めて犬も飼い始めた。

たまたまネットで見つけたブリーダーのHP。

兄弟が3匹載っていて、母は①、弟は③、私は②が可愛いと意見が割れた。

電話をして後日見学に行くと、2匹は既に引き取り手が見つかり、1匹しかいないとのこと。

聞くと、②番の子です、と。

出会うべくして出会ったのかと、即決で決めた。

 

ぬいぐるみみたいに可愛く、賢く、育てるのにさほど苦労しなかった。

赤ちゃんの頃、ゲージに入って眠るのが嫌で、寝る時間に「ハウス」と言うと、膝の上で寝たフリをするのがとても可愛かった。たまにちらっと目だけ開いてこちらの様子を伺う姿は、まるで人間の子のようで。

 

本当に救われた。

 

 

 

 

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